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期待に応じて成果が変わる?ピグマリオン効果

ピグマリオン効果



学校、ビジネスにおいて育成は大事な要素です。人を育てる際、「この子はできる子だ」「こいつはダメだ」とレッテルを貼ってしまってはいませんか?教える側の期待と失望で、成長・成果が変わってしまう可能性があるそうです。

「期待・関心」と「成績・結果」に因果関係があるとされることを「ピグマリオン効果」と呼びます。

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ピグマリオン効果とは

教育心理学における用語で、生徒は教師に期待された通りの成績・成果を出すことになる傾向があるとされています。これは単に上辺だけほめるような言葉を使えばよいということではなく、教える側の熱意なども変わってくることから本心で期待している必要があるようです。

例えば、教育現場での実験において「今後数ヶ月の間に成績が伸びる子供達である」と伝えられた教師が教えた子供たちは確かに成績が向上していったといいます。この実験報告では教師がが子供達に対して期待のこもった眼差しを向けたこと、子供達も期待されていることを意識するため、成績が向上していったと主張されています。

ピグマリオンとは古代ローマのオウィディウス『変身物語』第10巻に登場するピュグマリオン王の恋焦がれた女性の彫像が、願いに応えたアプロディテ神の力で人間化したと言う伝説に由来する。

ビジネスにおけるピグマリオン効果

上記のように、ただ単に褒めれば良いということではなく、期待を込めた誠実な褒め方が必要となるということです。ピグマリオン効果をビジネスに活かす場合にはどのように使えばよいかを考えてみます。

教わる立場のピグマリオン効果

自分を信じる

仕事を任される際に、これは自分には少しハードルが高すぎるのでは、、と感じてしまう場面もあると思います。
しかし、よほど「無能な上司」「人員の不足」が無い限りは通常は達成できる範囲で仕事は割り振るものです。ハードルが高いと感じてしまった時には「これは自分には超えられるハードルだと期待をかけてもらったのだ」と考えてみてはいかがでしょうか。
ただし、すべてのことを一人でやらなければ、という過剰な思いは不要です。できないところはうまく人を頼って成果を上げていくとよいと思います。

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褒められて伸びると考える

自分自身のことを「私は褒められて伸びるタイプです」という人がいます。ピグマリオン効果が真実であれば、これはあながち間違いではないではないということになります。たとえ「怒られたくないから」という理由で言っていたとしても、現実的に褒められるために成果を出そうとすることで効果が出ていることが考えられます。

教える立場のピグマリオン効果

部下・後輩を信じて任せる

上司、周囲に期待されないと当然モチベーションも下がっていきます。仕事の丸投げにならないように気を付けたいですが、一から十まですべてをがんじがらめに指示してしまうと後進が育ちません。期待し、任せることで期待通りの成果を出すことを信じましょう。

部下・後輩は褒めて伸ばす

部下が成果を上げた際には具体的にどこが良かったかなど交えて褒めましょう。今後どのようにすればもっと良くなるかアドバイスすることも効果があると考えられます。

超えられる範囲の高めのハードルを与える

短期的な目標を定める際に、今の実力より少し高い目標を与えることで期待していることを伝えることができます。
ただし、過剰な期待で到底達成できないハードルを与えてしまうことも、心身に悪影響を与えてしまうので注意が必要です。逆に、何も考えずにできてしまうルーチンワークのような仕事だけを与え続けると、その期待通りに思考しない仕事しかできなくなるということが考えられます。

ピグマリオン効果とは逆に、周囲からの失望し続けられると成果が挙げられなくなることを「ゴーレム効果」と呼びます。

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まとめ

今回はビジネスにおけるピグマリオン効果を中心にご紹介しました。育児においてもピグマリオン効果は同様の結果がでるということがあるそうです。人を育てる際には「褒めて伸ばす」を試してみてはいかがでしょうか。ただ、間違えた褒め方を続けていると「ただのナルシスト」として成長してしまうことも考えられますので注意が必要です。




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